2018年1月28日日曜日

甲冑


さながらでは ありますが
日々いろんな
ご依頼が あるものです。

中世欧州ぽい甲冑頭の
顔面部ひんじの修理です。

鍛金や鍛接 リベット止め ろう付けなどは
中世どころか 紀元前から 確認されています。
だがしかし、(さえ氏推し)
熔接は 1900年頃からの技術なので
どう修理しようかと 思いましたが
面部がレーザーで抜いてある事
強度を優先する事 から
TIGにて 熔接しました。

お話を 聞いてみると
同人が集まり 模擬刀で
中世版サバイバルゲームを 楽しんでおられるとの事
この面は それ様の面で 強度も高く
視界も 良好です。



で この面が 使えなくなっていたので
本物に近い レプリカの面で
ゲームを 楽しまれていたそうです。

それが これ 


無理言って 被らせて いただきました。
左の眼の部分が 凹んでいて
戦闘の激しさが 伺われます。

意外と視界は良好です。



目の部分に 色ガラスを ハメ
これで 熔接したら 気合が 入りそうですが

・・・・

保留という事で。


三光熔接工業所

2018年1月21日日曜日

TREK


トレック バイシクル

アルミフレームの割れの修理です。


ワイヤー類のショートに 気を付けて


TIG熔接にて 修理します。

余談に なるのですが
バイクは バイシクルの略です。
オートバイは多分ホンダの赤カブなど
自転車にエンジンを 付けたもの
オートバイシクル
総称を略したと 思われます。 

HONDA F型赤カブ

現在英語では モーターサイクルなので
モーサイ 10歩ゆずって モーターと 呼ぶべきでしょうか?

私が昔九州に ツーリングに行った時
峠のラーメン屋に 入った時
店のマスターが「モーターで△○×□△×かい」

標準語に 変換して お届けします。
マスター「モーターで来たんかいな」
鍛冶屋「いやだなあ マスター私は バイクで 来たんですよ。」

結局 話は 此処で途切れてしまいました。

よくよく考えてみると 私が 間違っていたな・・・。

なんて事を バイクという文字を打つ度思い出します。

しかし それ以降自動二輪車の事をモーターと総称略語で 呼ぶことも無く
ただ あの日 気まずい空気の中 すすったラーメンを 思い出すだけです。


三光熔接工業所

2018年1月14日日曜日

Harley-Davidson XL883R


去年のお話になってしまいましたが

Harley-Davidson XL883Rの

オーナーさんから 変わったご依頼があった。

883Rって こんなのー。





フレームが同じであるカスタムのタンクと
883のタンクを2個1にして883Rのタンクを
ローマウントすると言う ご依頼である。

見積もり請求されましたが さてさて状態
興味はあるものの  完成出来るかどうかも 解らないぞ。
完成できないとき 工賃は 請求出来ないは 当たり前として
2個のタンクの弁償となると 多額の赤字に
断るしか無いなぁ。
興味は あるんだけど・・・。

正直に その旨お伝えすると
以外にも 失敗しても 部品等の請求なしで
GOが でた。

あなた様は パトロン様ですか?

経営者としての 概念が 外れれば
只の職人 血が湧き 肉揺れます。

とりあえず 切ります。

とらあえず のしてみます。

とりあえず かぶしてみます。
底辺の形が かなり違います。

ピンチ、パンチ、ポーンチ!
鍛冶屋は 途方に暮れてしまいました。

そんな時です。微かに声が 聞こえてきます。

「わしじゃ。と言っても 鳥のわしじゃ無いぞ。」

あ、この声は 佳乃さんだ。

佳乃「今こそ 金の ハンマーを振るのじゃ。」

すると あら不思議 見る見る 883のタンクは 
カスタムのタンクに ぴったり ハマりました。

オーナーさんの 思惑通り ライトステー タンク シートが
まっすぐに 並びました。

マーベリック「佳乃さん おかげで なんとかなりました。
ありがとうございます。」

佳乃「鍛冶屋、握ってる ハンマーを 見てみなさい。」

なんと 強く握っているのは いつもの ハンマーだった。

佳乃「わしは お前の肩を 押しただけだよ。

元来 人生飛び越えられない障害なんて

その人の前には 現れないんだよ。」

マーベリック「じゃ、これは 私の力なのですね。」

佳乃「いや やっぱり わしが 肩を 押したのだから

わしのおかげじゃ 近いうちに供物を 捧げに こい。わかったな。」

と言って 佳乃さんの声は 聞こえなくなった。

ともあれ

883R無事 納品で あります。


三光熔接工業所

2018年1月5日金曜日

明けましたねぇ。



昨年は いろんな事がありました。

いい事も 悪い事も

そして 今年も いい事 悪い事

あるでしょうが、

私と 関わって頂けている皆様と

共に泣き笑いそして

「トータルプラスやなぁ」と

平成最後に 言えるよう 精進します。

そんな感じなので

どうぞ今年も 宜しくお願いいたします。



                      三光熔接工業所